ディンプルキーの仕組み・構造を全て教えます – メリットとデメリットについて

2000年前半、ピッキングによる空き巣被害が広まり様々な鍵メーカーが頭を抱えていました。

そんな中、ピッキング対策としてできあがったのがディンプルシリンダーです。その防犯性能は従来の鍵の10倍近くの性能差があります。

今回は、ディンプルキーの防犯性能の高さを仕組みと一緒に紹介いたします。

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目次
  1. この記事で伝えたいこと
  2. ディンプルキーとは?
  3. 何故ピッキングに強いのか?
  4. 本当に不正開錠はできないのか?
  5. 価格の高い製品との違い
  6. セキュリティが高い鍵のデメリット
  7. まとめ

 

この記事で伝えたいこと
  • ディンプルキーは従来の鍵よりも高い防犯性能を持つ
  • ピッキングによる不正開錠はほぼ不可能
  • メリットだけでなくデメリットもある

 

ディンプルキーとは?

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まず従来の鍵とディンプルキーとの違いは、です。

鍵はギザギザしたイメージがあると思いますが、ディンプルキーというのは丸いくぼみが複数あります。

ディンプルキーはこのくぼみを利用して鍵をかけるため、これまでのピッキングでは開錠ができなくなったのです。でも見た目は防犯性能が低そう・・・本当にこんな鍵が何倍も性能が良いのだろうか?

 

増えるディンプルキー

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徐々にディンプルキーのシェア率は上がっており、認知度も上昇しています。現在のシェア率は全体の3割。このままいけばギザギザタイプのディスクキーと呼ばれる従来の鍵は減り、7割以上がディンプルキーになると言われています。

勢いを増していることからそれだけ防犯性能が高いことがわかります。では実際にどうしてギザギザよりも丸いくぼみの方が性能が高いのか見ていきましょう。

 

 

何故ピッキングに強いのか?

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画像だけで見るとよくわからないかもしれませんが、従来の鍵よりも複雑になっています。シリンダー内のピンと呼ばれる部品は上下にしかなかったのですが、ディンプルキーには上下だけでなく、横や斜めにもピンが追加されておりピッキングが不可能な製品に仕上がっています。

ピンの本数というものは防犯性能に直結しており、数が増えることで人の手での開錠が極端に難しくなります。

そのため合鍵を作成する場合、ディンプルキー専用のマシンが必要となり、高額になりがちです。これまで1本1000円程度で作成できた合鍵も、ディンプルキーになると5000円近くかかるほどです。

 

本当に不正開錠はできないのか?

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通常の鍵より不正開錠されにくいのですが、ディンプルキー専用のピッキング道具なども出回っているらしく、開けられてしまいます。つまり油断は禁物ということ。

しかしいまだに進化を続けているディンプルキーは様々な製品改良が加えられた結果、高い防犯性能を持っているためそう簡単に不正開錠されることはありません。

ちなみにディンプルキーが壊れやすいという意見もあるそうですがそんなことはありません。防犯性能だけでなく製品としての耐久力も高い、次世代のセキュリティを支える革命的な鍵製品と言えるでしょう。

 

空き巣が狙う家とは

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被害件数がなかなか収まらない空き巣。鍵の防犯性能は向上しているのにどうして被害件数が減らないのでしょうか?それは空き巣犯の不正開錠技術も進化しているからです。

進化はしているもののいまだ突破できていないのがディンプルシリンダーなのです。しかし普及率はまだ3割程度です。そのため、残り7割近くは空き巣の狙いの的となり、被害件数が減少していないようです。

空き巣は鍵の構造も勉強しているため、効率よく犯行を行える古い鍵の住宅を狙います。つまり、ディンプルキーに鍵交換するだけで空き巣被害を防ぐことができるということです。

 

鍵交換で空き巣被害率を84.7%減

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空き巣は犯行の前に必ず下見を行うと言われています。下見を行う理由は、

  • 家庭環境
  • 金目のものがありそうか
  • 防犯対策をしているか

この3点を確認するそうです。

実際、家庭環境をばれないように過ごすというのは難しく、空き巣対策として行えるのは金目のものを隠すと、防犯対策を施すことになります。では実際にどのような対策を施すと効果的なのかご紹介いたします。

ズバリ、効果的なのはピッキング対策万全のディンプルキーに交換すること。

ピッキングが非常に難しいため。プロの鍵屋ですら開けられない構造となっており、空き巣も同様に不正開錠できません。そのため、空き巣もディンプルキーの付けられている家をわざわざ選ぶようなことはしないのです。

調査の結果、ディンプルキーへの鍵交換によって空き巣被害率は84.7%も減少するとでています。

 

価格の高い製品の違い

ディンプルキーを製作している販売会社は現在多数存在します。またメーカーごとによって販売価格はバラバラです。

同じディンプルキーなのに販売価格が違うのはなぜなのでしょうか?その理由は、防犯性能のランクや耐久性に依存します。

高額な製品はシリンダー内のピンが多く、より不正開錠に強くなっています。さらに使用している素材が高耐久性のものとなり破損などの可能性を防ぎます。製品を長く使用してきたいという方は高額なディンプルキーの方が長持ちするのでお勧め。

 

セキュリティが高い故のデメリット

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従来のディスクキーよりも高い防犯性能を持っているが決してメリットではだけではありません。実は意外な盲点にデメリットは存在していました。

そのデメリットとは「合鍵作成」にあり、通常あら1000円以下で作れるはずの合鍵が、ディンプルキーの場合だと5000円近くもかかってしまいます。

見ての通り鍵の形や構造が異なっており、専用機材を使わなければ作ることができませんし、コンマの差でサイズが違えば開錠することもできないという、業者泣かせな製品なのです。

正直、性能が良いといえど5000円も合鍵作成に使用すると思うと少し気が引けますよね?合鍵は作成しないままにしていたら、紛失時に余計困ったという方もいました。

なので交換を行う場合は、最初にもらえる鍵の本数にも注意してみてください。メーカーによっては2本の所もあれば3本付属しているところもあります。

 

またネットなどから比較的安く購入することができるので、家の防犯性能を高めたいという方は一度確認してみよう。

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鍵屋は合鍵を作れるのか?

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ディンプルキーには価格以外にも問題があります。それが防犯性能が高いため複製が難しいということ。合鍵を依頼してもディンプルキーは作れないよと断ってしまう鍵屋が増えています。

ディンプルキーは、丸いくぼみを利用して鍵を開錠することができます。また様々な箇所にくぼみがあるのでこれを真似るだけでも相当な技術が必要です。さらに、くぼみには深みや広さなどの違いがあり、見極めるのは非常に困難です。

鍵屋がディンプルキーを作るには、専用の機材も必要となります。専用機材は価格も高く、そろえることのできていない鍵屋も多く存在します。恐らく、シェア率がまだ半数以下ということから準備していない鍵屋が多いのでしょうね。

 

作れる鍵業者とは?

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決してディンプルキーの合鍵を作れない訳ではありません。逆にディンプルキーを作れることをアピールしている鍵屋も存在します。

もしも合鍵作成をお願いするのであれば、直接店舗へ持ち込む前に電話で問い合わせしておくとよいでしょう。私も過去に鍵を持っていったらこれはできないねーと言われたこともあります。

またメーカーによっては証明書をくばっている所もあり、証明書を持っていないと合鍵を作ることができないこともあります。

 

 

まとめ

様々な不正開錠に強いディンプルキーは普及率が上がっており、自転車の鍵として設置されるようにもなっています。また認知度も高くなってきていることから、今後はギザギザ鍵(ディスクキー)ではなく、ディンプルキーが主流となっていきます。

注意としては合鍵の作製料金も高額になりがちなので、きっちりと鍵と管理することはディンプルキーになっても変わりません。

防犯対策を考えているのであれば、まずはディンプルキーを採用してみてはいかがでしょうか?